日産自動車の志賀俊之COOは、ダイムラーおよびフォード・モーターと燃料電池車(FCEV)を共同開発することで合意したことについて「結果的に日米欧が組んだので、『CHAdeMO vs コンボ』みたいなことが起こらなくて良いなという安心感はある」との考えを示した。
志賀COOが1月29日に横浜市の本社で一部報道陣に対しコメントしたもので、「日米欧が入ることによって、燃料電池車としての規格や、コンポーネントの共有化ということが、加速できるのかなと個人的には思っている」とも述べた。
さらに「環境技術は普及させないと技術を持っていても宝の持ち腐れになる。普及させることによってコストを下げて、さらに普及していくという、その回転の中で日米欧の自動車メーカーが組めたことは燃料電池車の普及にとって非常に良いことだと思う」と強調した。
その一方で「現時点で燃料電池車の開発で各社競争に入っているが、最終的にはどこかであるグル―プに統合されていく可能性は非常に大きい」と指摘。その理由として「将来的に普及に向かって、例えばタンクについてはグローバルで統一されていくとか、インフラとのつなぎの部分は統合されてくるとか、そういう動きは当然出てくると思う」と述べた。