【GARMIN GPSMAP 62SCJ インプレ前編】ロングセラーのプロ仕様ハンディGPSがカメラ搭載で商品力アップ

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登山やトレッキングを始めとするアウトドアスポーツで、今や非常にポピュラーなアイテムとなったハンディGPS。GARMINはその草分け的なメーカーであり、現在でも世界的に非常に高いシェアを誇る。ラインアップも極めて豊富だが、今回はその中でもプロフェッショナル仕様といえる最高級機、「GPSMAP 62SCJ」を紹介しよう。


◆突き出たGPSアンテナがプロ仕様の証

GARMINはアウトドア向けのハンディGPSを数多くラインアップしており、本機を含むGPSMAPシリーズのほか、『Oregon(オレゴン)』『Colorado(コロラド)』『eTrex』と4つのシリーズを展開している。その中で本機、GPSMAP 62CSJは最上位モデルと考えていいだろう。その機能、性能はもちろん、プロ仕様というべきこだわりが随所にあり、本格的な登山に挑む人はもちろん、学術調査で山に入る人、あるいは林業従事者などにも人気が高い。

ちなみに本機の標準価格が7万9800円なのに対して、Oregon 550TCというモデルは9万9750円なので、価格だけを見ればOregon 550TCの方が上位モデルに見える。しかし、Oregonには合計3万7800円分もの地図データがプリインストールされているのに対して、本機は20万分の1の基本陰影地図のみがインストールされている。そのため実質的には本機の方が価格も上と考えていい。

本機の外観は最近のハンディGPSとしては大ぶりで、その形状はまるでトランシーバーのよう。ボディ下部にズラリと並んだボタンと、ボディ上部に突き出たGPSアンテナが目を引く。最近のGPS機器はアンテナが本体から出っ張ることなく内蔵されているのが普通で、これほど大きなアンテナは珍しいだろう。

ボディサイズは高さが155ミリ、横幅が60ミリ、厚さが36ミリ。重さは電池込みで216グラムとなっている。片手にすっぽりというサイズではないし、上着のポケットに入れてもかなりかさばるサイズだ。携帯するには付属のカラビナクリップを使ってベルトやザックにぶら下げるのが基本だろう。その代わり、本体は防水かつ、衝撃にも強い構造になっている。

巨大なアンテナもボタン操作である点も、プロ仕様の証だといえる。GPSの受信感度を何よりも最優先したアンテナは4本のアンテナをらせん状に配置したクアッドへリックスというタイプで、非常に受信能力が高いだけでなく、本体の向きにかかわらず高い受信性能を維持する。また、ボタン操作はタッチディスプレイと違って、雨に濡れても、低温でスクリーンが凍りついた状態でも、まったく支障なく操作することができる。


◆カメラ機能により直感的にポイント登録が可能に

本機は昨年の夏に新製品として発売された。ハンディGPSとしての方向性を大きく変えない限り、旧モデルですでに完成の域に達していたため、どのような新製品が登場するか注目されていたが、最大の変更点はカメラ機能が新しく追加されたことだった。

ハンディGPSの、それも本機のようなプロ仕様のモデルにカメラ機能というのはおかしな取り合わせにも思える。中には安直な発想でおまけ機能を追加したと思う人もいるかもしれない。しかし、このカメラ機能にはポイント登録をやりやすくするという実用的な役割がある。目印のない山中で特定の場所を登録することはハンディGPSの重要な役割のひとつ。通常は登録したポイントに名前をつけて記録するが、カメラを使えばそうした手間がかからず、あとで見返すときもどの場所か分かりやすい。

カメラのスペックとしては、画素数5Mピクセルの単焦点で、パンフォーカスではなくオートフォーカス機能付き。ただし、それ以外の機能は最低限で、LEDフラッシュやズーム機能もない。撮影の設定も感度を2段階に変更できるだけで、露出補正機能などはない。もっとも、こうした仕様は本機でのカメラ機能の用途を考えて、敢えてシンプルに徹したと考えるべきだろう。

そのほか、主なスペックとしては、ディスプレイが2.6インチで解像度は160×240ピクセル。一般的なTFTの透過型液晶だが、バックライトを消灯してもよく見えるチューニングがなされており、昼間の屋外でも視認性は良好だ。バッテリーは入手しやすい単三乾電池2本で、16時間の駆動が可能。ニッケル水素充電池やリチウムバッテリーにも対応している。内蔵メモリは余裕のある8GBで、別売の地図データを数本保存できる。
《山田正昭》

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