フィアットクライスラージャパンは、東京オートサロン13において、クライスラーブランドのパフォーマンスモデル、ジープ『グランドチェロキーSRT8』の導入を発表した。価格は688万円。
同社代表取締役社長兼CEOのポンタス ヘグストロム氏は、このモデルについて、「未だかつてない程にパワフルで、ハンドリングも最も優れたジープです。クラシックジープのスタイリングがSRTのパフォーマンスデザインとブレンドして、見間違えようのないアグレッシブな外観で、過酷な道でも存在感を示します」という。
また、同社マーケティング本部プロダクト・マネージャーの渡邊由紀氏は、そのエンジンについて、「先代の6.1リッターから、排気量を6.4リッターに拡大した新型V8HEMIエンジンを搭載。半球形の燃料室や、気筒あたり2本のスパークプラグを与えたデュアルイグニッション、可変バルブタイミングなどストリートアンドレーシングテクノロジーチームが、レースで培った技術を盛り込み、468馬力の最高出力と、63.6kg・mもの最大トルクを発揮します」と述べる。さらに、「負荷の少ない走行状況下では8気筒中4気筒を休止させ、燃費を最大20%も削減するフューエルセーバーテクノロジーを搭載してもいます」
サスペンションに関しては、「フロントはダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを採用。いずれもビルシュタイン製のアダプティブダンピングサスペンションを搭載し、新採用のセレクトラックシステムにより制御されています」と述べる。このセレクトラックシステムにより、「オート、トラック、スポーツ、スノー、トゥの5つのモードから路面状況に適切なサスペンションセッティングを選択することが出来ます」と説明する。
また、「ブレンボ製のブレーキシステムは、レッドカラーのフロント6ピストン、リア4ピストンのブレーキキャリパーを装備しており、時速100kmから停止までの制動距離は35.4mという圧倒的なパフォーマンスを記録します」と話す。
最後に渡邊氏は、「ジープブランド最高のパフォーマンスを誇るグランドチェロキーSRT8は、0-100km/h加速4.9秒。最高速度255km/hを記録し、あらゆるシーンで優れた走行性能を約束する史上最高のSRTです」と語った。