埼玉自動車学校は東京オートサロン2013にユニークなカスタムカーを出展した。それは「SIAT500」と名付けられた車で、日産『マーチ』のオープンカーを改造したものだ。
バッグブランドの「SAVOY」とコラボし、ボディをピンク色にしてハンドバッグをイメージしたそうだ。「ボディはバッグと同じ柄になるようにスパンコールを10万枚張り付けたんです。ただ、その作業が大変でした。13人の学生が2週間も夜中の2~3時まで作業を続けたのです。とにかく女性が喜ぶような車をとの思いでした」とリーダー役で紅一点の女学生は話す。
その甲斐あって、会場では女性の注目を浴び、必ずといっていいほど立ち止まってその車を眺め、写真を撮っていた。内装についても、自分たちでほとんど手づくりした。ただ、今後車検をとって公道を走らせる計画はないそうだ。
「うちは学生に自由な発想で車をつくってもらいたいと考えているので、公道を走るとなると、いろいろな制約が出てしまいますからね。そうなると、どうしても面白い車がつくりづらくなってしまうわけです。今回は女性の視点を重視しようということで、唯一の女学生に決定権を与え、その女学生の思うとおりにつくってもらいました。ただ、予算が100万円なのでいろいろと苦労したようです」と同校のカスタムボディ科副主任の阿相博史氏は話す。
これからも同校では学生の自由な発想を生かしたカスタムカーづくりを続けていき、見た人を驚かすようにしていきたいそうだ。