【新聞ウォッチ】三菱自動車、“負の遺産”一掃で損益改善

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2011年8月に生産を終了した三菱エクリプス
  • 2011年8月に生産を終了した三菱エクリプス
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  • 三菱エクリプス
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年12月12日付

●北ミサイル取り外す噴射装置を修理か(読売・1面)

●脱ゆとり理数上向く、小4国際学力調査で(読売・1面)

●電力業界敦賀の影(読売・3面)

●関越道事故受け自動減速のバス、三菱ふそう、前倒し発売(朝日・9面)

●稲盛氏、「今年の社長」1位(毎日・7面)

●エクリプス24年の歴史に幕、三菱自、米国販売を年内終了(産経・10面)

●ヴィッツの特別仕様車トヨタ(東京・7面)

●日本原電「根拠に不十分」規制委に公開質問状、敦賀原発直下、活断層の可能性(日経・3面)

●自社株の取得枠スズキが再設定、独VWの放出に備え(日経・11面)

●インドネシアにミニバンを投入、、トヨタ、現地で生産(日経・13面)

●三菱自、150億円損益改善、年間営業益、欧州撤退で販売費用軽減(日経・17面)

ひとくちコメント

1年の総決算でもある年の瀬が近づくと、「終了」とか「打ち切り」といったケジメを付ける見出しが目に止まる。三菱自動車が逆輸入車として国内でも人気が高かった北米専用モデルのスポーツカー『エクリプス』の米国販売を年内に終了するという。きょうの産経が経済面でカラー写真付きで報じている。

もっとも、この記事を読んで「?」と首を傾げた読者も多いだろう。実は2011年11月、2012年モデルをもって販売を終えており、生産自体もその8月に終了しているからだ。それを「米国販売を年内に終了」としているが、この記事をひいき目にみれば、米国市場に残っていた在庫が年内に一掃するとも解釈できる。それにしても表現が紛らわしく誤解を招きかねない。

この記事の批評はともかく、エクリプスといえば、“不平等”といわれながらも長年提携関係にあった米クライスラーと合弁で、北米市場で展開する小型車を生産するために設立した「ダイヤモンド・スター・モーターズ」のイリノイ州の工場で生産を開始。ラインオフ式では、当時の三菱自動車の舘豊夫社長とアイアコッカ会長が1号車の前で手を握るシーンを思い出す。

きょうの日経の投資・財務面には、三菱自動車が欧州生産から撤退することで、年間150億円前後の営業損益の改善効果を生み出す見通しだと取り上げている。来期まで3年間の中期経営計画「ジャンプ2013」で掲げる目標数値の達成に向け、大きな増益要因になるとしている。

経営再建が遅れていた三菱自動車もバブル期に積極的に仕込んだ“負の遺産”処理にようやく終止符が打てそうだ。
《福田俊之》

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