【新聞ウォッチ】走り出す超小型車、制限速度30キロ以下はシートベルト不要

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年11月26日付

●衆院比例選,自民25%維新14%民主10%、本社継続世論調査(読売・1面)

●エルグランドに自動ブレーキ、日産、踏み間違い防止(読売・9面)

●バス・トラック、排ガス浄化6万台で悪化、国が推定、規制値3倍超えも(読売・39面)

●クルマ館ドライブ、適切な対処法を体得、BMW運転講習(毎日・7面)

●底流・ニュースの裏側:ホンダ、軽でシェア急拡大、危機感バネ2強を猛追(朝日・9面)

●ホンダ、主力セダン北米で開発、現地化進め競争力、国内は次世代技術(日経・1面)

ひとくちコメント

国土交通省が、軽自動車より小さい「超小型車」の認定制度を2013年1月に導入することを決めた。高齢化や人口減少に対応する新たな町づくりの一環として、導入に前向きな地方自治体が区域などを申請すれば、試行的に導入を認める方針という。

3連休の初日だった23日の読売朝刊が1面準トップで大きく報じたほか、関連記事を経済面で詳しく取り上げていた。

それによると、全長(3.4メートル以下)や全幅(1,48メートル以下)は軽自動車の規格と同じだが、乗車定員は大人2人以下か、大人1人子供2人。排気量は125cc以下と、軽(660cc以下)よりも大幅に少なく、動力は電気としている。

高速道路や制限速度60キロを超える一般道路は走れない代わりに、軽自動車よりも安全基準を緩めるという。例えば、制限速度30キロメートル以下の道路ならシートベルト着用は不要で、座席やシートベルトの取り付けについては強度試験を課さないなどとしており、各メーカーは基準の緩和で開発しやすくするそうだ。

読売の解説記事では「超小型車が走りやすい道路環境をいかに整備するかも重要だ」と指摘。「速度が遅く渋滞の原因になるうえ、大型車から見えにくいことなどが指摘されており、歩行者や自動車との衝突事故がたびたび起これば、危険な乗り物とのレッテルを貼られかねない」との不安も指摘。「想定外の事故が起きる恐れもあり、いかに走行上の安全を確保するかが課題となる」と警鐘を鳴らしている。

超小型車の走行は、自治体があらかじめ決めた公道としているが、復興が急がれている東北被災地の再開発道路ならともかく、既存の市街地では、自転車の専用レーンすら未整備な道路が多い。言うは易く行うは難しである。

《福田俊之》

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