ロータスのキミ・ライコネンが、フェルナンド・アロンソの追撃を振り切りF1カムバック以来初優勝を遂げた。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、最後尾スタートから3位に入賞した。ベッテルはタイトルリードを守り、シーズン2戦を残し2番手アロンソとのポイント差は10という状況である。ライコネンの優勝は、2009年、フェラーリに乗ってのベルギーGP以来で、3年ぶり。ロータスブランドの頂くチームが優勝したのは1987年アメリカGP以来、実に25年ぶりとなる。ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、いったんはライコネンを振り切り独走態勢を築いた。パストール・マルドナド(ウィリアムズ)が3番手を占める一方で、アロンソ(フェラーリ)は、スタートで出遅れたマーク・ウェーバー(レッドブル)をアウトから強引にパスし44番手に割って入った。しかし、ハミルトンは19周目にメカニカルトラブルが発生してストップした。以後、ライコネンが猛チャージに転じ、マルドナドはペースを失いピットストップまでに複数のマシンにパスされた。終盤は、ライコネン、アロンソ、バトン、ベッテルの4人によるラスト12周のスプリントレースが繰り広げられた。アロンソは初期の劣勢から転じてバトンを振り切り、ライコネンに対する攻勢に出た。結果、ライコネン、アロンソ、ベッテルの順でフィニッシュした。小林可夢偉は6位入賞を果たしている。アブダビGP 1: ライコネン(ロータス) 1:45'58.667 2: アロンソ(フェラーリ) +0.852 3: ベッテル(レッドブル) +4.163 4: バトン(マクラーレン) +7.787 5: マルドナド(ウィリアムズ) +13.007 6: 小林(ザウバー) +20.076 7: マッサ(フェラーリ) +22.896 8: セナ(ウィリアムズ) +23.542 9: ディレスタ(フォースインディア) +24.16010: リチャルド(トーロロッソ) +27.40011: シューマッハ(メルセデスAMG) +28.00012: ベルニュ(トーロロッソ) +34.90013: コバライネン(ケータハム) +47.70014: グロック(マルシャ) +56.40015: ペレス(ザウバー) +56.70016: ペトロフ(ケータハム) +1'04.50017: デラロサ(HRT) +1'11.5ファステストラップ: ベッテル1'43.964リタイア:ピック(マルシャ) 42グロージャン(ロータス) 38ウェーバー(レッドブル) 38ハミルトン(マクラーレン) 20カーティケヤン(HRT) 8ロズベルグ(メルセデスAMG) 8ヒュルケンベルク(フォースインディア) 1