富士重工業の吉永泰之社長は、2012年度の連結純利益が過去最高を更新する見通しについて「うれしいというより緊張している」とした上で、「立ち位置を間違えないで個性的な車をしっかりと出していきたい」との考えを示した。
富士重工業は10月30日、北米での販売拡大や日本も車種構成が改善していることなどを理由に2012年度の純利益予想を従来の480億円から670億円に上方修正した。
吉永社長は同日都内で開いた決算会見後、一部報道陣に最高益更新を見込むことに関して「正直、うれしいと思うはずだけど、なんか緊張している。これだけ世界中で車の販売が大変な中で、(販売する)車が足りないというのはありがたい」と述べた。
さらに「他社と違ってスバルは全世界で70万台規模、何百万台も造っている会社ではないので、やはり我々の立ち位置を間違えないで個性的な車をしっかりと出して、お客様に認めて頂きたい。そういう個性的な魅力ある車を一所懸命造りたいと思っている」と強調した。