英国の名門エンジンメーカーで、F1用エンジンも手がけるコスワース。同社が売却される可能性が出てきた。
これは10月17日、英国の有力メディア、『ザ・タイムズ』が報じたもの。同メディアが関係者から得た話として、「コスワースの筆頭株主の米国人投資家、ジェリー・フォーサイス氏とケビン・カルコーベン氏が、スイスの銀行にコスワースの売却先を見つけるよう依頼した」と伝えたのだ。
コスワースは2010年、4年ぶりにF1エンジンサプライヤーに復帰。ウィリアムズとケーターハムなどのチームにエンジンを供給してきた。しかし今シーズン、両チームがエンジンをルノーに変更。現在はマルシャとHRTの2チームにエンジンを供給しているが、戦力不足は否めず、F1撤退の噂も出ている。
コスワースの売却先について、同メディアは、「航空宇宙産業部門を擁するコスワースに、英国の高級車メーカーで、航空機用エンジンも手がけるロールスロイスが関心を寄せている」とレポートしている。