J.D.パワーアジア・パシフィックは、自動車メーカー純正ナビセグメントのナビゲーションシステムの顧客満足度調査の結果を発表した。
調査は、自動車メーカー純正ナビの顧客満足度を測定するもので、検索・案内機能だけでなく、音楽・映像機能やテレマティクスサービスなど、車載情報機器としてのナビの評価を幅広く調べた。5回目の調査となる今回は、2010年4月から2012年3月までに新車を購入した純正ナビ利用者を対象に7月にインターネット調査を実施し、5835人から回答を得た。
調査ではサービスサポート、ドライビングサポート、カーライフサポート、コスト、通信環境(テレマティクス利用者のみ)のファクターで評価した。
調査の結果、ラグジュリーブランドセグメントではレクサスが652ポイントでトップ。唯一セグメント平均を上回るとともに、全ファクターでトップ評価を得た。
量販ブランドセグメントでは、日産が549ポイントで1位。カーライフサポートファクターでトップ評価を得た。2位はトヨタで548ポイント。「ドライビングサポート」と「通信環境」ファクターでトップ評価を得た。
一方、スマートフォンのナビアプリ利用率が依然として強い伸びを示していることも明らかになった。特に20〜30代の利用率が高く、自動車の中でスマートフォンのナビアプリを利用する割合も4割に達する。ただし、カーナビゲーションシステムをスマートフォンで代替しようとはしておらず、あくまで補完的な利用にとどまっている。
同社では、スマートフォンとの連携によって可能となる機能やサービスを強化することが、商品開発戦略のひとつのカギとなると分析している。