ルイス・ハミルトンの来季ドライブを巡る競争が水面下で熾烈さを増している。メルセデスAMGが先ごろ提示した高額のオファーに対抗し、在籍チームであるマクラーレンも同額を支払うことを決めたという。
ハミルトン争奪合戦は、エディ・ジョーダンによるメルセデスAMG移籍発言をきっかけに一気に激しさを増したが、ハミルトンのマネージメントチーム、XIXエンターテイメントとマクラーレンの交渉も継続中だ。
メルセデスは1150万ポンドの年俸を提示したと言われるが、これに対しマクラーレンも少なくとも同額の支払いは確約したと見られ、交渉の核心は年俸額そのものよりも、メルセデスAMGが提案した商業権利、端的には個人スポンサー契約の自由に移ったようだ。マクラーレンは、ヒューゴ・ボスなど多くの企業との間で包括的な契約内容を維持しているため、ドライバーが個人スポンサー契約を結ぶ自由度が限定されてきたのは事実だ。ただ、ハミルトンがリーボックと結んだ契約に見られるように、マクラーレンも今後は個人スポンサー契約を認める方向で検討しているようだ。