気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年9月4日付
●「原発ゼロ目指す」政府・民主調整、達成時期明示せず(読売・1面)
●8月新車販売伸び鈍化、11ヵ月ぶり1ケタ台、補助金駆け込み見られず(読売・8面)
●セレナHV、1ヵ月で受注1万2000台(産経・10面)
●川崎市ドラえもんに住民票誕生100年前の贈り物(東京・27面)
●ホンダ、インド事業再編、合弁を完全子会社に、小型車に経営資源を集中(日経・9面)
●トヨタ中国販売8月は15%減、2か月連続マイナス(日経・9面)
●日産の商用EV栃木県に供与、農村で利便性検証(日経・11面)
ひとくちコメント
自販連と全軽自協が発表した8月の新車販売台数は前年同月比12・4%増の37万777台。このうち、軽自動車は同22・1%増の13万8405台と台数ベースで8月としては過去最高を記録して好調を維持したものの、登録車が11カ月ぶりに1桁台の伸びにとどまった。
「8月新車販売伸び鈍化」(読売)、「エコカー駆け込みなし」(日経)などと、きょうの各紙が取り上げているが、メーカーの中にも異変が起こっているようだ。
登録車ではホンダが12カ月ぶりマイナスに転じたほか、日産も7.0%の減少となるなど前年を下回るブランドも目立った。
半面、軽自動車販売では『N BOX(エヌ ボックス)』が絶好調のホンダが約2.6倍と大幅に増加したほか、スズキ、ダイハツも伸び率は鈍化したものの前年を上回った。
軽市場はホンダの復活で久々に「3強」が火花を散らすようになったが、頼みのエコカー補助金効果も期待薄のなかで、今週にはスズキも超低燃費の新型『ワゴンR』を投入する予定で、この先のシェア争いも混沌としてきた。