【パイクスピーク12】決勝、EVクラスはトヨタが制す…i-MiEV Evolutionは2位

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TMG EV P002
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12日、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの決勝がおこなわれた。EVクラスを制したのは奴田原文雄が駆るトヨタ(Toyota Motorsport GmbH)の『EV P002』で、タイムは10分15秒380だった。

練習走行でクラッシュを喫しながらも修理を決勝に間に合わせて挑んだ『i-MiEV Evolution』は、EV P002に遅れることおよそ15秒の10分30秒850でクラス2位。また、『Mitsubishi i』(i-MiEVの北米仕様)で出場したベッキー・ゴードンはクラス6位だった。

クラス優勝した奴田原は、「予定していたスタート時刻より2時間以上遅くなりました。それにより気温が上昇し路面温度が高くなるなど当初予定していた環境から大幅に変化することとなりました。マシンへの負担やタイヤのセレクトへの不安はスタート開始から、ぬぐえなかったです」とスタート前の懸念を隠さなかった。

しかし、「Practiceの中で細かい打合せや調整を行っていたことが功を奏し、最終的にはこのような結果を得られたと思っています」と述べ、チームの勝利であることを強調した。

三菱チームの監督兼ドライバーで出場した増岡浩は、「走行条件が厳しいパイクスピークに初挑戦し、今回は2位に終わり優勝は逃しましたが、『i-MiEV』市販車と同じモーター、電池を搭載し、レースで全力を尽くせたことに大変満足しています。練習走行では私のミスで初日にコースアウトしてマシンにダメージを負いましたが、チームのスタッフたちの懸命の修復作業によって完璧な状態に直りました。今回の参戦は多くの皆様にご支援頂いているので、今回結果を残す事ができて良かったと思います」とコメント。

Mitsubishi iをドライブしたゴードンは、「この厳しいレースで2台のマシンが揃ってフィニッシュできたことを嬉しく思います。Mitsubishi iはスタートからフィニッシュまで、まったく変わらぬ力強さで急坂を上り続けました。とても楽しく走ることができ、また電気自動車の大きな可能性を実感した素晴らしいチャレンジでした」と、レースを振り返った。

なお、昨年のEVクラス優勝タイムは12分20秒084。P002は昨年のタイムを2分以上短縮する結果となった。バッテリーやモーター、およびそれらの制御システムの技術は急速に進化しており、来年の10分切りはほぼ確実。さらにガソリン車の記録を塗り替える日もそう遠くはなさそうだ。

《レスポンス編集部》

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