フォードモーターは26日、タイ中部ラヨーン県に完成した新工場において、新型『フォーカス』の生産を開始したと発表した。
新工場は、フォードモーターが4億5000万ドル(約360億円)を投じて5月に完成したばかり。敷地面積は20万平方メートルで、ASEAN地域におけるフォードモーターの重要生産拠点の位置づけだ。
26日、同工場で生産が開始された新型『フォーカス』は、8月にタイ国内で発売予定。タイ以外では、ASEAN各国やオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国への輸出を計画している。
同工場は、新型の生産拠点としては、世界で5番目。すでに新型フォーカスは、世界120の市場へ投入。同社のグローバルCプラットフォームをベースに開発され、この車台からは少なくとも10の派生車種が開発される予定だ。
ラヨーン新工場の年産能力は、当初15万台を想定。フォードASEANのピーター・フリート社長は、「新型フォーカスがタイ及びASEAN地域において、フォードに新しい顧客を呼び込むだろう」と語っている。