急激に進む円高に対して、トヨタ自動車が対応に乗り出した。北米向けの『ヴィッツ』の生産拠点を、日本からフランスに変更するというのだ。
これは22日、『ロイター』が報じたもの。同メディアがトヨタの役員から得た話として、「2013年5月から、北米向けのヴィッツ(現地名:『ヤリス』)の生産を、日本からフランスへと移管する」と伝えたのだ。
現在、フランス工場では、主に欧州市場向けのヴィッツを生産中。1ドル80円を切るような超円高水準では、北米に日本から輸出するよりも、欧州から輸出した方が収益上、有利との判断だろう。
同メディアによると、欧州生産車を北米へ輸出するのは、トヨタとしては初めて。フランス製のヴィッツは米国、カナダ、プエルトルコの3国に、合計で年間2万5000台を出荷する計画だという。