JFEエンジニアリングとコスモ石油は20日、コスモ石油のガソリンスタンド(GS)にJFEエンジニアリングが開発した電気自動車(EV)用の蓄電池搭載型急速充電器「ラピダス」と太陽光発電設備(PV)を設置し、EV時代に対応するGSの実証事業を行うと発表した。
今回行う実証は、ラピダスに内蔵した蓄電池に、PVで発電した電力と夜間の商用電力を蓄え、利用者のEVへの充電サービスとGSへの給電を行うもの。負荷ピーク時に商用電力からの受電を削減し、GSの電力使用の平滑化を図り、また同時に災害時など停電の際に給油機能を維持するための実証も行う。
設置するGSは横浜市のセルフ&カーケアステーション瀬谷で、2012年7月中旬に設置。2014年3月31日まで実証実験を行う。
実証事業は、環境省の「2011年度地球温暖化対策技術開発等事業」に、JFEエンジニアリングが応募し、採択されたもの。今回の実証を通して両社は、将来のEV普及や省エネルギーの推進を目指す。