ホンダが24日にモデルチェンジを予定している『フィット』。今回のモデルチェンジで追加される新グレード「ハイブリッドRS」。その実燃費はどの程度になるのか予想してみた。
都内ディーラーから得た情報によると、新型フィットのJC08モード燃費は、CVT車で22.2km/リットル、MT車で20.0km/リットルという。ハイブリッドRSに搭載されるパワーユニットは同社のハイブリッドスポーツカー『CR-Z』と共通だ。CR-ZのJC08モード燃費はCVT車で22.8km/リットル、今回新たに追加されたMT車で20.6km/リットルと、車重が10キロ軽い分、ハイブリッドRSをわずかに上回る。
イード社が運営する実燃費投稿サイト「e燃費」によると、23日時点でのCR-Zの実燃費は17.63km/リットルとなっている。カタログ燃費達成率は77.32%だ。ここからハイブリッドRSの実燃費を予想すると、CVT車で17.63.km/リットル、MT車で15.93km/リットル程度になると思われる。
しかし、「MT車が設定されたことは実燃費にとっては好影響」とディーラーの担当者は語る。
「フィットハイブリッドRSは、カタログ燃費ではトヨタの『アクア』などといったライバル車種に及びません。しかし、MT車の特性を活かし、適切なギアチェンジを行うことでカタログ燃費以上の数値が期待できます。アクアの実燃費は20~25km/リットル程度と聞きますが、運転の仕方によってはそれを超えることも十分可能だと思います。」
「e燃費」によると、アクアの実燃費は23.78km/リットルで、燃費ランキング1位となっている(23日現在)。「ドライバーの技術次第」という但し書きは付くが、この数字を超える低燃費が期待できるハイブリッドRSのMT車は、燃費争いのダークホースとなるかもしれない。