トヨタ自動車が明日11日にフルモデルチェンジを予定しているコンパクトカー『カローラ』。1966年に登場した初代から数えて11代目にあたる新型は、1.5リットル主体のセダン/ワゴンモデル中トップクラスのエコカーに変貌することが判明した。
シリーズ中最も燃費が良いのは、新世代アイドリングストップ機構「スマートストップ」モデル。スマートストップが実装されるのは1.5リットルエンジン「1NZ-FE」で、セダン「アクシオ」、ステーションワゴン「フィールダー」の両方に設定される。
注目の燃費(JC08モード走行時。以下同)はアクシオが21.4km/リットル、フィールダーが21.2km/リットル。スマートストップが初採用されたのは、2010年12月にデビューしたベーシックカー『ヴィッツ』の1.3リットル・スマートストップパッケージだが、その21.8km/リットルと比べてもほとんど引けをとらないエコカーぶりだ。1.5リットルクラスではもちろんトップである。
スマートストップが装備されない普通の1.5リットルモデルも新開発CVTの採用によってエコ性能が高められており、アクシオが20km/リットル、フィールダーは19.6km/リットルをマークする。これだけでも十分トップランナー級だ。
エコ性能が優れているのは1.5リットルだけではない。現行モデルには設定されていない1.3リットルが新型アクシオで復活するが、そのJC08モード燃費はアイドリングストップ非搭載にもかかわらず20.6km/リットルをマーク。性能的には95馬力/12.3kgmと、1050kgという軽量ボディには十分で、こちらも案外狙い目と言えそうだ。
アクシオ/フィールダーの1.5リットルCVTとアクシオの1.3リットルは、スマートストップのあるなしにかかわらず、すべて1台10万円のエコカー補助金対象車であるという。補助金は契約ではなく登録した順に申請可能なので、納期の短いカローラは狙い目と言えるだろう。