川崎重工業は、モーターサイクル&エンジン事業の2013年3月期の見通しについて売上高は、新興国での販売増などによって前年同期比10.5%増の2600億円を見込む。
今期の二輪車、ATVなどのコンシューマー向け製品の販売台数は前年同期比14.4%増の57万3000台を計画する。
内訳は新興国が同21.4%増の37万5000台と大幅増を見込む。インドネシアの新工場建設やタイでの生産能力増強で、販売を伸ばす計画だ。
北米も同2.5%増の12万4000台、欧州も同7.0%増の6万1000台と前年を上回る計画。国内は同7.1%減の1万3000台とマイナスとなる見通し。
同事業の営業損益は増収に加え、現地調達拡大によるコストダウンなどの効果で損益は改善し、前年の29億円の赤字から今期は50億円の営業黒字化を見込む。
一方、川崎重工全体の今期の業績見通しは売上高が同5.8%増の1兆3800億円、営業利益が同9.5%減の520億円、経常利益が同11.9%減の560億円、当期純利益が同45.7%増の340億円となる見通し。