三菱自動車は26日、2012年度の海外生産台数が初めて国内生産を上回る計画を明らかにした。益子修社長は「2012年度は大きく舵を切った年になる」との考えを示した。
三菱自動車の2012年度の世界生産計画台数は前年度比13%増の121万台。このうち海外生産は69万台で、海外生産比率は前年度の49%から57%にまで高まり、初めて内外の比率が逆転する見通し。
益子社長は本社で開いた決算会見後、一部報道陣に対し「市場の変化からすれば海外生産が増えるのは必然的な流れともいえるし、今年度そういうことになるのは非常に大きな時代の変化というのも感じる」と述べた。
さらに「多分戻らないと思う。国内がまた50%を超えることはなく、海外生産の方がさらに上積みされてくる可能性が高い」と指摘した。
その一方で「国内で生産を続けないことには生産技術も伝わらないし、開発も生産に近いところにないと本当に良いものはできない。だから国内生産は今ある規模ぐらいは、是非守っていきたい」と強調した。