ホンダの伊東孝紳社長は23日、北京モーターショー会場12で日本記者団と懇談し、同日にワールドプレミアとして発表したミニバンの『コンセプトS』について「日本でいえば『ストリーム』クラスの商品」と述べた。
コンセプトSは、中国市場をメインターゲットに開発を進めており、2013年から東風ホンダで生産・販売する計画。伊東社長は、「これまでは日本で立ち上げて世界に展開してきたが、中国で最初に立ち上げて世界にというのは初めて」と指摘。今後、このモデルは日本で次期『ストリーム』とする可能性を示唆した。
コンセプトSは、一見『オデッセイ』の改良版のようにも見えるが、クラスは「Cセグメント」であり、ストリーム級となる。伊藤社長は就任以来、日本と北米を中核とする事業運営を、世界6極で補完し合う体制への転換を進めている。今回発表したコンセプトモデル2機種は、「中国がまさにそうした役割を担っていけるという象徴でもある」と話した。