タミヤ模型は21日、この夏13年ぶりに開催されるミニ四駆の公式競技会「ミニ四駆ジャパンカップ」をPRしようと、ミニ四駆によるプレス対抗レースを開催した。
同イベントに各媒体の編集者など参加、自身が作り上げたマシンを持参してレースがおこなわれた。レース前の意気込みを聞かれ、「かなり勝つ気でやっております」と専門誌の威信がかかる模型雑誌の担当者は自信を示す一方、一般誌からの参加者では「ミニ四駆は22年ぶり」、「子供のマシンを取り上げてきたので、完走しないとまずい」など、参加者のレベルは様々であった。
今回のレースに、『レスポンス』も30周年をお祝いしようと花電車をイメージした“花四駆”で参戦、見た目のインパクトを狙いすぎて重量がかさみ、激遅マシンに仕上がった。毎回プレス対抗レースでは、コンクールデレガンスでの受賞を狙ってマシンを仕上げてきたのだが、今大会は本気モード全快のマシンが数多く参加し、ちょっと場違いな感じ。
しかし、コース上を花が駆け回る姿に少しは笑いが取れたような気がするのが唯一の救いであった。レースのほうは、優勝が『ワンダードライビング』、2位『電撃ホビーマガジン』、3位『ホリデーオート』という結果。
タミヤ模型の『ミニ四駆』は2012年の夏、発売から30周年を迎えるが、今大会では、子供の頃ミニ四駆で遊んでいた参加者も多く、大人であることを忘れてレースを楽しんでいたのが印象的。筆者も、他の美しく仕上げられた速いマシンを見て、子供の頃に感じていた感動が甦ってきた。
今夏開催されるミニ四駆ジャパンカップでは、中学生以下限定のジュニアクラスに加えて、年齢不問のオープンクラスが用意されている。子供の頃はパーツを付けて喜んでいただけの気がするが、今の知識と経験を生かしてどんなマシンが作れるのか挑戦してみたくなったのである。