気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年3月12日付
●東日本大震災1年、列島祈り誓い、午後2時46分黙とう(読売・1面)
●内閣支持上昇35% 本社世論調査、復興対応「評価せず」67%(読売・3面)
●夏の電力原発次第、再稼働なければ不足も(読売・7面)
●景気近づく「震災前」復興需要本格化全国に波及へ、投資・消費持ち直す兆し(朝日・6面)
●東電社長、直接謝罪せず、福島原発訪れメッセージ(毎日・2面)
●東北の部品中小「アクア」効果、トヨタの新型ハイブリッド岩手で生産、受注急増、人員拡充も、新規取引の意欲強まる(日経・15面)
ひとくちコメント
死者・行方不明者が1万9000人にのぼり、避難生活を強いられている人が今なお34万人を超えるほどの甚大な被害をもたらした東日本大震災。あの「3・11」から丸1年が過ぎた。
短かったのか、それとも長かったのかはそれぞれの人が、どのように震災と向き合い、受け止めたのかによって違う。ただ、この1年、あの日の午後2時46分のことを一瞬も忘れたことがなかった人も少なくないだろう。
1周年の11日午後2時46分には黙とう、全国各地で慰霊の祈りがささげられた。「足を止め、あるいは目を閉じ、手を合わせ、記憶をたどり、亡き人を思った」(朝日)。
きょうの各紙は「大震災1年」関連のニュースで紙面全体が埋め尽くされている。1面トップの見出しを取り上げてみると、読売は「列島 祈り 誓い、午後2時46分黙とう」、朝日は「悲しみを抱いて生きていく」、毎日は「3・11追悼と誓い」、産経は「鎮魂の祈り再生の誓い」、東京は「悲しみと貧しさ抱え」、日経は「『涙を超えて強く』復興誓う」。
「涙を超えて強くなるしかありません」。紙面では政府主催の追悼式で宮城県の遺族代表、奥田江利子さんの「ことば」が際立ったが、読み返せば、読み返すほど目頭が熱くなった。