フォードモーターは5日、スイスで開催したジュネーブモーターショー12のプレビューイベントにおいて、新型『クーガ』を初公開した。
クーガは2008年、欧州市場へ投入された小型クロスオーバーモデル。『フォーカス』の車台をベースに開発されたもので、2010年秋には、日本市場でも発売されている。
フォードモーターは2011年秋、ロサンゼルスモーターショー11において新型『エスケープ』を発表。新型クーガは、その欧州市場向けモデルに位置づけられる。
新型エスケープと新型クーガの内外装の違いは、ほとんどない。新型エスケープで導入された車体のリアに足をかざすとゲートが開けられる「ハンズフリーテールゲート」も、新型クーガの特徴装備として採用される。
メカニズム面では、エンジンが異なる。新型クーガには、欧州で人気の高いディーゼルエンジンが設定された。2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルの「TDCi」ユニットは、最大出力が140psと163psの2種類を用意。遅れて、ガソリンエンジンの1.6リットル直列4気筒ターボ「エコブースト」が追加される。
新型クーガは年内に、欧州市場で発売。欧州フォードのステファン・オデル会長兼CEOは、「新型は室内の広さや動力性能など、あらゆる点で現行モデルを上回る」とコメントしている。