【ジュネーブモーターショー12】三菱 アウトランダー 新型…素の良さで長く使って

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三菱アウトランダー新型
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三菱自動車はジュネーブモーターショー12に、世界初公開となる新型『アウトランダー』を出品する。

今夏より順次世界で発売される新型アウトランダーのコンセプトは、「現行アウトランダーに対して車格感を上げる、あるいは、高級に見えるということです。『パジェロ』などからのダウンサイジング買い替え需要にも耐えるように車格感を上げたのです」と話すのは、デザイン本部東京デザインスタジオの松岡亮介さん。

「そこでデザインは、なるべくシンプルにしました。昨今のクルマのデザインの傾向は、線が多かったり、面がうねうねしたりと、ビジーなクルマが多いですね。三菱はモデルライフが長いことから、きちんと良いものを作って長く乗ってもらおうというコンセプト。そのためシンプルに、余計な線をなるべく入れないようにして、塊で見せましょうというのが狙いです」

しかし、開発途中では、物足りない、地味だと言われた。松岡さんは、「昨今の消費者のマインドを考えると、あまり華美な装飾的なものではなく、“素”の良いものを持ちながら、なるべく長く使っていきたいと思うのです」と述べる。

シンプルにしたのには、もうひとつ理由があった。「裏のコンセプトですが、三菱車は買ったあと、いじるユーザーが多いのです。その素材を渡すという意味ではシンプルでいいのかなと思いました」とする。

松岡さんは2005年の東京モーターショーに出品された『コンセプトD-5』も担当した。「その時も、なるべく素にして、いらない線は全部取っ払いました。そうすると、モーターショー来場者から“物足りない”と指摘されましたので、そう感じたのなら、自分で好きなように味付けをしてもらえればとコメントしていました。その考え方はこのクルマにも当てはまります」と語った。

因みに松岡さん自身は、「自分だったら、このまま素で乗るのがおしゃれかなと思います。ただホイールくらい変えるかな」と笑った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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