フォルクスワーゲン『ゴルフ・トレンドライン』にエンジンのアイドリングストップとブレーキ回生システムを備えたものが「ゴルフ・トレンドラインTSIブルーモーション・テクノロジー」だ。ヨーロッパでは一昨年から発売されていた。
もちろん、狙いはさらなる燃費の向上とCO2排出量削減だ。10・15モード燃費は17.4km/リットルから18.4km/リットルへと約6%向上している。
オルタネーターやセルモーター、バッテリーなどが強化された専用品が用いられているが、走行感覚は変わらない。今まで通りのゴルフ・トレンドラインそのものである。1.2リットル4気筒ターボエンジンに7速ツインクラッチトランスミッションとの組み合わせだ。これで、たった105馬力とは思えないほど強力に加速していく。
パワートレインやフットワークは完成の域に達し、今年中にも新型へのフルモデルチェンジが噂されている現行ゴルフの最終完成形とも呼べるほど熟成されている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
金子浩久|モータリングライター
1961年、東京生まれ。主な著書に、『10年10万キロストーリー 1〜4』 『セナと日本人』『地球自動車旅行』『ニッポン・ミニ・ストーリー』『レクサスのジレンマ』『力説自動車』(共著)など。