栄えある開幕戦の地、F1オーストラリアGP。そのオーストラリアに強烈なブローを浴びせたのは、誰あろうF1界のドン、バーニー・エクレストンだった。
レースの存続を疑問視する声は確かに数年前から挙がっていた。毎年市街地にコースを設営するコストにビクトリア州議会から批判があったのも事実だ。
昨年は現地ファンへのリップサービスだったのか、「(オーストラリアGPは)モナコGPと並ぶ重要なレースであり、歴史の長さも比類ない」と発言したバーニー・エクレストンだったが、どうやら今年は違ったムードにあるらしい。
「契約期間は守る。2015年までは安泰ということだ。だが、そこから先のことは知らないよ。メルボルンの友人たちとお別れせざるを得ないということになれば、それはオーストラリアとお別れということになるだろう。メルボルンにできないことが、アデレイドや他の都市でできるわけがない。われわれ(FOM)の立場からすると、存続の見通しが最も小さいグランプリ、それがオーストラリアなんだよ」