30km/hで走っても、120km/hで走っても良いクルマ。欧米をターゲットとしたクルマづくりがメインとなる今、なかなかこういうクルマは少ない。試乗したツインリンクもてぎでは、最初が制限速度30km/hの外周路。一時停止やT字路があり、一般道のようなイメージで走れる。ガッチリとした鎧で守られながら、軽くスーッとなめらかに加速していく感覚は、とても不思議でスバルらしいものだった。次に、レーシングコースの一部とオーバルコースの一部を、自主規制速度120km/hで飛ばす。ヒュンっと風が吹き抜けるような気持ち良さを感じながら、あっという間の俊足。その間、けっこうキツいコーナーを踏みっぱなしでも、まったくブレないボディとの一体感。そして正確に減速してくれるブレーキングもとても安心できた。トヨタ『86』のように振り回す楽しさは弱いけれど、なんとも言えない安心感の中で味わえる極上の加速フィールは、専用にこだわり抜いたサウンドチューニングの効果も絶大で、官能的とさえ言えるほど。トップスピードに関係なく満足できる、新しいスポーツクーペだった。今度は早く一般道で、見切りなどの運転しやすさや、収納などの使い勝手を存分にチェックしたい。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo )』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2005-2011等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ『運転席DEナマトーク!』他アップ中。
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