韓国ヒュンダイモーター傘下のキアモーターズは8日、米国で開幕したシカゴモーターショー12において、コンセプトカーの『トラックスター』を初公開した。
キアモーターズは2009年、米国市場へ5ドアの小型トールワゴン、『ソウル』を投入し、日産『キューブ』やサイオン『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)のシェアを奪った。トラックスターは、ソウルの3ドア版を示唆したコンセプトカーだ。
トラックスターは、単にソウルの5ドアボディを3ドア化しただけではない。そのネーミングの通り、サーキットが似合う高性能スポーツを提案する。
ハイライトは心臓部。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンはターボチャージャーで過給され、最大出力250psを獲得する。これは市販版のソウルに対して、66%もパワフルだという。駆動方式は4WD、トランスミッションはショートストロークの6速MTだ。
同社の米国カリフォルニアデザインセンターが手がけたフォルムは、マッシブな雰囲気。大型フォグランプやワイドフェンダー、19インチのアルミホイールなどが、逞しいルックスを実現する。タイヤサイズはフロント245/40R19、リア285/35R19。スポーツサスペンションとブレンボ製ブレーキが組み込まれたほか、室内は2シーターとなっている。
このトラックスター、現時点では市販計画はない。コンパクトロケットといえそうなパフォーマンスを秘めたコンセプトカーである。