インドのタタモーターズは、5日に開幕したデリーモーターショー12(デリーオートエキスポ2012)において、『ナノCNG』を初公開した。
同車は、日本円で約20万円の超低価格車、『ナノ』の使用燃料を、CNG(圧縮天然ガス)にも対応させたコンセプトカー。インド最大手のマルチスズキもCNG車のラインナップを強化しており、タタモーターズもこのトレンドに従う。
ナノCNGには、EMSと呼ばれるシステムを採用。これは、スイッチ操作で使用燃料を、CNGとガソリンの間で簡単に切り替えるというものだ。CNGタンクは、荷物スペースにレイアウトされている。
CNG化のメリットが、航続距離の延長。タタモーターズによると、ナノCNGはガソリンでの約375kmに加えて、CNGで150km以上の走行が可能になるという。
ナノCNGは、2012年内の早い時期にインド市場へ投入される予定。同社は、「排出ガスのクリーン化とクラス最高燃費を実現。維持費のさらなる削減も可能になる」と、そのメリットをアピールしている。