今年のカー・オブ・ザイヤーは日産『リーフ』がぶっちぎりの得票を得て獲得しました。かくいうボクもリーフに10点を配点しました。
実際にリーフに試乗してみると、航続距離がいま一つだったり、電費(≒燃費)がいま一つだったり、急速充電器の絶対数が少なかったりと、いろいろな部分で改善あるいは議論の余地のあるところが見えてきたように思います。
市販化は三菱『i-MiEV』の方が早かったわけですが、リーフが市販されたことで多くの人の手に渡り、レンタカーとして様々な営業所に配備されたことで改めて見えてきたことです。
EVの面白さを見せてくれたことはもちろんですが、たたき台として利便性や、要改良点を投げかけてくれたという意味でも、リーフの役割は大きいと思うわけです。今回はそうしたことを踏まえてリーフに10点を入れたのでした。
齋藤聡|モータージャーナリスト
特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。