未来のクルマ社会への一歩を踏み出したEV(電気自動車)か、究極の効率を突き詰めた新世代内燃機関(エンジン)か。10点をどれにするか、本当に悩みました。
結果として、私の配点はダイハツ『ミライース』が10点。日産『リーフ』が7点。マツダ『デミオSKYACTIV』が4点です。
今、日本を走るクルマの2台に1台が軽自動車となりました。軽自動車は、日本になくてはならない存在なのです。また震災によって、クルマが大切なライフラインのひとつであることを実感した今年でしたから、「今すぐに誰もが無理なく乗れるエコカー」という、ミライースのコンセプトに強く共感したのが大きな理由です。
しかし私は、EVの魅力も十分に理解しているつもりですし、リーフのクルマとしての完成度は素晴らしいと思っています。ただ航続距離など、カタログ数値と実際に使った時の数値の差がありすぎたり、インフラ整備の地域差があったりと、まだ課題が多いことも確か。そこを差し引きつつ、でも期待を込めての配点です。
そしてマツダのSKYACTIVテクノロジーも、究極の内燃機関として期待の星。デミオにはまずSKYACTIVエンジンが搭載されましたが、ミッション、シャシー、ボディと勢揃いする今後が楽しみです。
まるも亜希子|カーライフジャーナリスト
大学在学中に声優デビューする傍らクルマの魅力に目覚め、卒業後は自動車雑誌のエディターを務める。2003年、カーライフ・ジャーナリストとして独立し、雑誌・Web・ラジオ・TV・イベント等で活動中。とくにファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイド、ドライブや体当たりチャレンジレポート、ショートストーリーやコラムを得意とするほか、持ち前の明るい姉御キャラでノリノリトークを炸裂させている。また、雨の夜のせつないドライブを描いた作詞曲をリリース。2004年・2005年、サハラ砂漠2500km走破のラリーに参戦、完走。2004~2008年、ハイブリッドカーで耐久レースに参戦、完走。AJAJ会員。チャイルドシート指導員。