日産自動車は29日、30日に開幕する東京モーターショー11において、『ジューク・ニスモコンセプト』を初公開すると発表した。
同車は、日産のモータースポーツ活動を統括するNISMO(ニスモ)が、コンパクトクロスオーバーの『ジューク』をベースに、プレミアムスポーツ仕様を提案したモデル。外観は、ボディカラーが赤いハイライトの入ったニスモ独特のパールホワイトで仕上げられており、ニスモの空力スペシャリストが作り上げたボディキットが装備された。このボディキットは、より低い前後のバンパー、より大きく張り出したフェンダーとシルサイドスカートなどで構成される。
フロントグリルも専用デザイン。またテールゲートスポイラーには、空気の流れをより効率的に制御することを目的に、サイドエレメントを追加した。ドアミラーの形状も変更するこだわりようだ。足元は、19インチの専用ホイールで引き締められた。
シャシーも、ニスモのノウハウを生かしてチューニング。車高は若干低められた。直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンにも手が加えられ、ニスモによると、より高い出力を獲得しているという。
インテリアは、ステアリングホイール、ペダル、メーター、シフトノブ、ドアトリムなどを変更。さらに、同車のパフォーマンスを強調するために、専用のレザー製バケットシートを装備した。タコメーターには、視認性の高い赤色照明文字盤と針を採用。ダッシュボードは、表面の艶を消したことにより、スポーティなイメージが向上。二輪車のガソリンタンクをイメージしたデザインのセンターコンソールは、メタリック塗装で仕上げられた。
日産自動車のアンディ・パーマー副社長は、「日産ジュークの世界販売の成功は、顧客がオリジナリティのあるクルマを求めていることの証明。ジューク ニスモコンセプトは、この考えをさらに高いレベルへ引き上げるもの」と語っている。