ホンダのハイブリッド専用モデル『インサイト』の開発責任者である大窪毅氏は、今回の一部改良で「ホンダでナンバーワンの燃費」にこだわったという。
大窪氏は「もともとインサイトは廉価で、お客様がお求めやすいということで世の中に登場したが、『フィット・ハイブリッド』の発売で、廉価の方はフィット・ハイブリッドに譲り、燃費はあくまでもホンダでナンバーワンの燃費を獲得する」ことを目指したと明かす。
インサイトの1.3リットルモデルの10・15モード燃費は今回の一部改良で30km/リットルから31km/リットルに引き上げられた。大窪氏は「その1km/リットルを上げるということはつらかった」とした上で、「まずデザインで空力を改善。タイヤを低転がり抵抗にして、それで走らない・止まらない・曲がらないでは困るので、タイヤ幅を上げて同等以上の性能に、後はエンジンやCVTの見直しなど、あらゆる項目をやって達成した」という。
インサイトは今回の一部改良で1.5リットルモデル『インサイト・エクスクルーシブ』が追加された。大窪氏は「もともとインサイトにはダウンサイザーがいたので、やはり排気量の大きいセダンから乗り換えても上質な内外装や、走りも楽しめるような車にしたいということで1.5リットルモデルを投入した」と語った。