【スーパー耐久 最終戦】展望…各クラスのタイトル争い最終局面

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今年のS耐第4戦、鈴鹿ラウンドのレースシーン。
  • 今年のS耐第4戦、鈴鹿ラウンドのレースシーン。
  • 昨年のS耐もてぎオーバル戦のレースシーン。
  • 昨年のS耐もてぎ戦の車検シーン。
  • 最終戦だけに、タイトルを争うドライバーたちは気合い充分(写真は昨年のS耐もてぎ戦)。
  • S耐最終戦の舞台はツインリンクもてぎ(写真は昨年のS耐もてぎ戦)。

ツインリンクもてぎで11月26〜27日に開催される、2011年スーパー耐久(S耐)シリーズの最終ラウンド。オーバルコース&ロードコースの“ダブルマッチ”でシリーズタイトルの行方が決まるわけだが、決戦を前にした各クラスの状況を確認しておこう。

まずはST-1クラス(エントリー4台)。ここは2台の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」の争いだ。No.1 柳田真孝/谷口信輝/D.アン組がここまで開幕4連勝しており、僚友のNo. 28 片岡龍也/F-H. オオイ/F. ハイルマン組を21点リードしている。

柳田組の逃げ切り濃厚だが、もてぎ最終戦はオーバルバトルの第1/第2レースが優勝各12点、ロードコース戦が優勝24点と、通常よりも“割り増し”で、他にポールポジションによるポイントやオーバル完走ボーナスポイントもあるため、一挙50点以上の獲得も可能なのだ。柳田組のトラブル待ちという側面は否定できないが、片岡組にも大逆転の可能性は残されている。

そして、もし彼らの同門対決が熱くなりすぎて何かが起きたりした場合には、残る2台の「BMW Z4M COUPE」、No. 11 植田正幸組とNo. 9 掘主知ロバート組にもチャンスが生まれるかもしれない。

『ランサー』と『インプレッサ』が競うST-2クラス(エントリー8台)だが、タイトル争いのトップには2台のランサーが同点で並んでおり、No. 3 峰尾恭輔組とNo. 20 大橋正澄組が最後まで競り続ける公算が高い。どちらに凱歌が上がるのか?

ST-3クラス(エントリー8台)には『フェアレディZ』や『RX-7』、そして『IS350』や『NSX』も参戦中。タイトル争いを引っ張っているのはNo. 15 長島正明組のフェアレディZで、これを25点差でNo. 339 北野浩正組NSXとNo. 14 小松一臣組RX-7が並んで追う形勢だ。

長島組の優位は動かないが、3組がそれぞれ違うマシンで戦っているだけに、コース適性の面で思わぬパフォーマンス差がつく可能性もないとは言えない。初日(土曜)のオーバルでNSXかRX-7が主導権を握るようなら、タイトル争いは一気に緊迫の度を増す。

最多13台のエントリーを集めるのは、ST-4クラス。目下のポイントトップはNo. 62 塩谷烈州組『インテグラ・タイプR』だ。これを17点差で追いかけるのが、No. 41 金子昌広組『S2000』。ホンダ勢同士の争いがどう決着するか、実に興味深いところだ。

ST-5クラス(エントリー4台)は、首位のNo. 36 駒木孝有組『ヴィッツ』をNo. 19 奥村浩一組『フィット』が23点差で追走する展開。エントリー台数が少ないクラスだけに、完走しさえすればそれなりのポイントが獲れるため、駒木組優勢は明らかだが、奥村組としてはホンダのホームコースでなんとか奇跡を起こしたい。

総勢37台が集う、晩秋のラストホットバトル(一部マシンは日曜のロードコース戦のみ出走予定)。やはりタイトル争いの帰趨に最大の注目が集まることになりそうだ。

《遠藤俊幸》

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