日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車COO)は4日開いた東京モーターショー概要説明会で「新興国のモーターショーには規模では負けるが、日本の自動車メーカーは決して地盤沈下していない。世界一のテクノロジーショーとしての発信を是非していきたい」と強調した。
志賀会長は「中国やインドなどで急速に自動車市場が拡大する中、北京や上海、ニューデリーなどのモーターショーへの関心も急速に高まっている。前回は来場者が61万人で東京モーターショー自体が地盤沈下をしてしまうのではないかという危機感が正直大変強い」との思いを吐露。
その一方で「日本の自動車産業が持っている技術や、世界中の市場でのプレゼンスは全然地盤沈下をしていない。単に商品だけではなく、これからの自動車、モビリティのあり方、あるいはモビリティと社会とのつながりのあり方、そういうものも俯瞰して提案する、そういうモーターショーとして位置付けていきたい」と述べた。