富士重工業の吉永泰之社長は1日、歴史的な円高水準への対応について、『レガシィ』などの「付加価値の高い商品を、高い操業のままどこまで維持できるかが勝負」との考えを示した。吉永社長は同日開いた決算会見後、一部報道陣に対し語った。
吉永社長は「海外に工場が沢山あるわけじゃないので、海外に生産をどんどん移転させることはできない。基本的に考えていることはLCC(ローコストカントリー)からの調達を増やすとか、原価低減を進めるのはもちろん各社と同じようにやるが、そこが勝ち技になっているのではない」と説明。
「レガシィそのものが安い車ではないが、そういう車でなおかつインセンティブがほとんどついてない状態で買って頂いて、工場は全部フル操業で回っている。要するに付加価値の高い商品が高操業で生産が回っている。そこが一番のスバルの特徴だ」と強調した。
その上で「この円高でもなんとか上期に利益を確保できているということは、それをどこまで維持できるかが勝負になる」と述べた。