ホンダアクセスが販売する、軽乗用車『ビート』用専用純正アクセサリーの注目商品は、Gathersスカイサウンドコンポ(6万4000円)とGathersスカイサウンドスピーカー(3万3000円)である。
自らも『ビート』のオーナーでもある、田渕聡氏(ホンダアクセス研究室商品技術ブロック)が「今のビートオーナーの共通の悩みで、ショップが対応できない部分」である、独自サイズの純正オーディオコンポの開発を切に願ったのがこの企画のスタートだった。
「ダッシュボードのスピーカーも、オリジナルは独自サイズのユニットを利用しているため、直射日光があたってボロボロになっているスピーカーを交換できないというオーナーの悩みがあります。無理してダッシュボードに穴あけ加工してスピーカーを取り付けている人もいるくらい。今回用意した『Gathersスカイサウンドスピーカー』は汎用のスピーカーユニットを組み込んだモデルにしているため、将来ユニットが痛んでも交換できます。『Gathersスカイサウンドコンポ』と合わせてオープンでもバランスがいい音質にチューニングしました」(田渕聡研究員)
田渕氏はナビへの対応も考えたそうだが、いまはスマートフォンで高機能なナビが使えてしまう時代。iPhoneスタンドを使えば、USB接続したiPhone内の音楽を聞きながらナビゲーションを利用するということもできてしまう。
「『Gathersスカイサウンドコンポ』は、現代のコンポらしくiPodやiPhoneを繋ぐことができるのが特徴としています。コンポから選曲できるだけでなく、アップルの映像対応ケーブルを使うことで、iPod内の映像もこの小さなモニタに映すことができます。iPod,iPhoneだけでなく、USBメモリやUSBハードディスクの中のMP3ファイルの再生、コントロールもできます」(田渕聡研究員)
今回、コンポとスピーカーの生産台数3500台のみ。現存のビートの台数から推測すると6台に1台しか購入できないという。将来レアアイテムになるのは必至。ビートオーナーならば、ぜひとも手に入れたい愛情あふれるアイテムである。
ちなみにオーディオではないが300セット限定の『Moduloスポーツサスペンション(13万円)』も、ショップブランドではない純正ならではの製品性に取り組んだという。
「ビートが生まれた1991年からのタイヤの進化はとても大きく、現代のタイヤを装着するとビートのオリジナルな乗り味がタイヤによって変わってしまいます。そこで今回開発したサスペンションは、現代のタイヤでビートの軽快感を再現するのを主目的としました。また、ビートのたたずまいをオリジナルから変えないために車高は上下させていません」(田渕聡研究員)