東京ビッグサイトで開催されている「危機管理産業展2011(RISCON TOKYO)」(19~21日)で、来場者が驚くような車両が展示された。モリタのブースにある無限軌道災害対応車『レッドサラマンダー』がそれだ。
同車はシンガポールの会社が製造したもので、モリタが日本での販売を行う。「この車は緊急救助・医療活動から物資の運搬・消火活動まで、ありとあらゆる災害救援活動に対応できます。しかも水陸両用車なので、水の中も大丈夫です」と同社関係者は説明する。
水に浮く構造になっていて、キャタピラが水かきの役目を果たし、前に進んでいくという。また、人間工学に基づいて設計された車内空間は広く、連結された荷台には最大で4400kgの荷物を積むことができる。
無線通信機器や発電機、医療用器具など災害現場に合わせてさまざまなユニットの搭載も可能で、災害時には非常に力を発揮できるという。価格は1億1000万円。日本ではまだ1台も売れていないが、「3月11日の震災以降、注目されている」と同社関係者は話し、今後の注文に期待している。