10月2日決勝のMotoGP日本GP(ツインリンクもてぎ)。ドゥカティはもてぎで過去4勝、表彰台5回を獲得している。ライダーのバレンティーノ・ロッシは表彰台7回の実績がある一方で、ニッキー・ヘイデンはどちらかというと苦手としている。
去年はいいレースができた、とロッシは語る。「ロレンソ(ヤマハ)といいバトルができて、表彰台に上れた(3位、当時ヤマハ)。優勝はドゥカティ(ストーナー、現ホンダ)で、それ以前からドゥカティともてぎとの相性はいい。もちろんいつでも進化を求めているよ」。今シーズンのロッシは現在ランキング6位だ。
マシン「GP11.1」は前戦アラゴンGPで 投入した仕様にもてぎでも乗る。アラゴンでフロントシャシーに改良を加えた。「アラゴンではリアグリップに問題が発生してゴール前にタイヤを壊してしまったけど、もてぎではまったく違う状況になるはずだ」。
ロッシは続ける。「振り返ると去年もアラゴンではトラブルがあり、もてぎではいいレースができた。勝利は遠くなかった。今年も同じステップで、さらに前進できるといいね」。
いっぽうヘイデンは、いいレースをしたいと望みながらも、もてぎでの自身の苦戦を予想する。「日本には私のファンが大勢いるし、モーターサイクルを好きな人も大勢いる。今年は日本のみさんは困難な状況に立たされているから、いいショーをお見せしたい」。
「しかし、ドゥカティに入ってから(2009年〜)、もてぎは私のワーストトラックだ。いくつもあるヘアピンが問題で、カーブ後の立ち上がりに失敗するんだ。今回も簡単な週末になるとは思えないが、チームはほんとうにがんばっている。いろいろなオプションを用意して、正しい方向性を見つけようとしている。即効性のある解決にならなくても、長期的には大きな効果があるからね」。