気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年9月22日付
●台風、関東・東北を直撃、避難指示・勧告42万人、6人死亡6人不明(読売・1面)
●パリにレンタルEV網、近郊含め1000か所、旅行者も使える(読売・8面)
●東南アジア地域で三菱自販売拡大へ、シェア倍増狙う(読売・10面)
●円高継続8割が懸念、118社アンケート(読売・11面)
●損保ジャパン・日本興亜合併検討、保険収益改善目指す(朝日・11面)
●トヨタ操業一時停止、台風影響、愛知の11工場で(産経・2面)
●直撃首都圏交通混乱、台風15号東日本縦断(東京・1面)
●社名は「新日鉄住金」合併比率1対0.7程度(日経・1面)
●トヨタ社長に聞く、円高ても日本に「現場」必要、技術生み人材育てる所(日経・3面)
ひとくちコメント
近畿・東海・首都圏などを直撃し北上した台風15号。その影響による被害が各地で相次いだ。きょうの各紙が報じているが、全国の死者は6人、行方不明者は6人にのぼったという。中部地区の製造業の操業にも影響が及んだそうだ。
トヨタ自動車は愛知県内の11工場で、21日夕方からの操業を停止。他の企業でも社員の安全確保のため、21日を終日休日としたという。トヨタは通常は早朝から夕方までと夕方から深夜までの2直勤務体制で生産しているが、従業員の安全確保のため2直目のシフトを休止。ホンダも変速機などを製造する浜松製作所の勤務時間を変更。2交代勤務のうち、1勤務目の終了時間を1時間延長し、2勤務目の開始時間を2時間遅らせるなどの対応を行ったという。
台風が通過する地域では交通機関にも影響が出た。首都圏では帰宅の時間帯となる夕方から、JR山手線や地下鉄、小田急、東急、京王など私鉄が次々と運転を見合わせ、新宿駅などには人があふれ、混乱した。成田空港では国際線など約140便が欠航。高速道路は、東名高速道路や中央自動車道、新名神高速などで一部区間が通行止めとなったという。
東京電力管内では停電も相次いだ。筆者の住む世田谷区の一部地域でも午後3時過ぎから約2時間余り停電。パソコンや固定電話の電源が消え、仕事にならなかった。「3・11」後に用意した避難袋の中から懐中電灯と携帯ラジオを取り出し、電源の復旧とともに嵐の過ぎ去るのをじっと待った。「節電」と「停電」の違いを身を持って体験させてくれた台風15号だった。