ダイハツ工業の伊奈功一社長は、新型車『ミライース』をトヨタ自動車にOEM供給する可能性について「まだ何も決めていない。2つは決めたが、その2つはこの車では無い」と述べた。
ダイハツからトヨタ系ディーラーへの軽自動車のOEM供給は今秋からスタートする。すでにダイハツの『ムーヴコンテ』をトヨタ『ピクシス』の車名で今月下旬からトヨタ系ディーラーで販売開始するほか、ダイハツの『ハイゼット』をベースにした軽商用車も供給することが決まっている。
ダイハツからトヨタへの軽自動車のOEM供給は3車種で年間6万台。一方で、トヨタ系ディーラーは、OEM供給を受ける軽自動車として低価格・低燃費のミライースを望む声が強い。
ただ、新型車イースはダイハツディーラーの基幹モデルになる可能性が高く、イースをトヨタ系のOEM供給した場合の影響は大きく、懸念する声も拡がっている。このため、ダイハツもトヨタにOEM供給するもう1車種をなかなか表面化できないとの見方も。