トヨタ自動車の内山田竹志副社長は、22日に米デトロイトで行ったフォードモーターとのハイブリッド車(HV)などの共同開発に関する記者会見で、交渉の発端は両社のトップが、ある空港で偶然出会ったことだったと話した。
内山田副社長とともに会見したフォードのデレック・キューザック副社長は、「われわれのレベルで対話を始めたのは今年4月から」と明らかにした。
フォードのアラン・ムラリー会長と豊田章男社長が、協議を始めた時期について、内山田副社長は「よくわからない」と明言を避けたものの、「トップ同士の接触は何度も行われた」と述べた。
さらに内山田副社長は、「そうしたコミュニケーションを通じ、フォードと当社の企業文化や風土が似ていると感じることができた。フォードは長期的な信頼関係が築けるパートナー」と語った。