レクサスが18日、米国で初公開した新型『GS』。トヨタ自動車の豊田章男社長もワールドプレミアに立ち会い、新型GSの開発の舞台裏を明かした。
豊田社長によると、新型GSの開発に当たり、トヨタは従来なかった手法を導入したという。それは、全世界からエンジニア、デザイナー、マーケティング担当者などを選抜し、「グローバルレクサスディビジョン」というチームを結成。そのチームが、豊田章男社長に直接報告を行い、豊田社長も直接指示を出すという方式を採用したのだ。
これにより、「顧客のニーズにスピーディに対応することが可能になった」と、豊田社長は語る。
言わば、「社長直轄」の特別チームだけに、開発陣の新型GSに対する思いも、半端ではなかったようだ。豊田社長は開発の節目ごとに、新型GSのプロトタイプにドイツ・ニュルブルクリンクで試乗。その走行性能の高さに、エンジニアの新型GSに対する情熱を感じ取ったという。豊田社長は、新型GSの開発に携わったエンジニアを、いい意味で「クレイジー」と表現し、敬意を示した。
最後に豊田社長は、「2012年、レクサスは改良モデルを含めて、9の新車を発売する」と宣言。新型GSが、新しいレクサスの始まりに過ぎないことを明らかにしている。