【新聞ウォッチ】それぞれの円高対応、コマツ会長「攻撃は最大の防御」

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コマツ製鉱山用大型ダンプトラック 930E
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年8月12日付

●再生エネルギー法案修正合意、3条件整う、鹿野氏周辺、出馬要請へ(読売・1面)

●円、最高値に迫る、一時76円30銭(読売・1面)

●「円高で空洞化」9割、東海3県112社本紙アンケート(読売・6面)

●大震災5か月、鎮魂を歩く、手を合わせる前向くために(朝日・1面)

●投機マネー新興国へ(朝日・3面)

●超円高「長期戦を覚悟」製造業海外移転強める(朝日・5面)

●エコロジーとエコノミーうれしい両立、HV並みの低燃費ガソリン車(産経・19面)

●帰省ラッシュ本格化、東名で5台絡む事故(産経・21面)

●新しい日本へ、復興の道筋を聞く、坂根正弘・コマツ会長 過当競争脱却し海外へ(日経・1面)

●トヨタ、時価総額10兆円割れ、昨年11月以来、円高などに警戒感(日経・13面)

●超円高と財務戦略:ホンダ池専務、為替予約は実勢で粛々と(日経・13面)

ひとくちコメント

東日本大震災から5か月が過ぎた。未だに死者と行方不明者合わせて2万人以上にのぼり、福島原発事故関連では、9万人近い人が避難生活を余儀なくされているという。新盆を前に被災地では犠牲者の追悼が行われ、11日夜には、復興の願いを込めた花火が一斉に打ち上げられた。

きょうの各紙には「鎮魂の大輪」のカラー写真を1面などで掲載するとともに、5か月間を検証するレポートを取り上げている。このうち、朝日は1面トップ記事のほか、社会面などでも「鎮魂特集」を企画した。

朝日の1面の「鎮魂を歩く」では、仙台市の僧侶を取材「自分はたまたま助かってこうしていられる。とりあえずできることは、一生懸命に生きることだと。生きている姿を見せることが、亡くなった人の供養になる」と伝えている。

毎日は「検証・大震災」、産経は「復興日本、鎮魂の8月」、東京は「3・11から、エネルギー考」をそれぞれ特集。日経は「新しい日本へ、復興の道筋を聞く」というシリーズを開始。第一回は坂根正弘・コマツ会長 をインタビュー。「今ほど製造業に攻めが求められている時はなく、攻めるなら海外だ。これだけ円高なのだから、借金をしてでも海外の会社を買うぐらいの戦略に打って出るべきだ」と語っている。

きょうの日経には、「超円高と財務戦略」のテーマで、ホンダの池史彦専務のインタビューも掲載しているが「むなしさと閉塞感しかない。国内でさばくにも内需は少子高齢化で先細りだ。厳しい時代になる」と述べている。

「攻撃は最大の防御」というコマツと、守りに徹するホンダとの企業体質の違いが読み取れる。

《福田俊之》

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