ホンダが1日発表した2012年3月期の第1四半期(4-6月期)連結決算は、震災の影響で4輪車の販売が大きく落ち込んだものの、2輪車や金融事業の好調で営業利益は225億円(前年同期比90.4%減)の黒字となった。
4輪の売上台数は全地域で落とし、39%減の54万7000台にとどまった。2輪はインドのヒーローホンダ社の売却などにより5%減の275万1000台となったが、車種構成の改善で営業利益は4割強の増益を確保した。
また、4輪を中心とする金融事業も北米での収益が改善し、営業利益は536億円となった。これらにより4輪の営業赤字762億円をカバーした。純利益は317億円(88.3%減)、売上高は1兆7145億円(27.4%減)だった。
会見した池史彦専務執行役員は、「四輪は震災の影響をモロに受け、それを金融事業と二輪の頑張りでカバーした。今回も二輪に助けられた」と四半期業績を評価した。