米国新車市場で、急激にシェアを伸ばしている韓国ヒュンダイ。そのヒュンダイに対して、トヨタ自動車の北米法人のトップがエールを送った。
これは14日、『ブルームバーグ』が伝えたもの。同メディアの取材に応じた北米トヨタの稲葉会長は、『カムリ』のライバルのヒュンダイ『ソナタ』について、「尊敬すべき競合相手」と褒め称えたという。
ソナタは、ヒュンダイの中型セダン。2010年は米国で年間19万6623台を売り上げ、前年比63.8%増と躍進した。一方、カムリの2010年米国販売は、前年比7.5%減の32万7804台。販売台数こそカムリの優位は揺るぎないが、勢いではソナタに分がある。
また、2011年5月の米国販売では、ソナタが2万2754台をセールス。一方、カムリは1万8830台にとどまった。東日本大震災後の減産の影響はあったとはいえ、ソナタが初めてカムリを上回ったのだ。
今回の北米トヨタ会長の発言からは、ヒュンダイに対するトヨタの警戒感がうかがえる。トヨタは今秋、カムリをモデルチェンジして巻き返しに出る構えだ。