ルノーは7日、EVコンセプトカー、『フレンディジー』(FRENDZY)の概要を明らかにした。
フレンディジーは、「家族に優しい商用車」をテーマに開発したEVコンセプトカー。ビジネスユースを満たしながら、ファミリーでも使えるアイデアを盛り込んだのが特徴だ。
例えばリアドアは、助手席側がスライド方式で開閉。このスライドドアの外側には、移動広告として使える37インチの大型スクリーンが埋め込まれた。
一方、運転席側のリアドアは逆ヒンジで開閉。センターピラーのないワイドな開口部が、高い乗降性を実現する。
2列シートの室内は、リアシートと助手席が簡単に格納でき、最大2250リットル(VDA計測法)へスペースを拡大。フロアはウッド製。インパネの中央には、カナダのRIM社製のタブレット型端末、「BlackBerry PlayBook」が装備される。
ボディサイズは、全長4091×全幅1872×全高1743mm、ホイールベース2691mm。全幅を除けば、コンパクトといえるサイズだ。外観のデザインには、2010年秋のパリモーターショーに出品された『ドゥジール』のモチーフが生かされた。
フレンディジーは、EVパワートレインを搭載。モーターは最大出力60psを発生。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、最高速130km/hの性能を備えている。
フレンディジーは、9月に開幕するフランクフルトモーターショーでワールドプレミア。コンセプトカーだが、このデザインが次期『カングー』に反映される可能性がある。