日産自動車は15日、『ラフェスタハイウェイスター』の販売を開始した。従来の『ラフェスタ(併売するJoy)』で好評だった機能性に加え、スタイリッシュな外観を求める声に応えることが課題だったという。
同社副社長の片桐隆夫氏は従来のラフェスタについて、「乗り降りしやすい両側スライドドア、そして、小回りの利くコンパクトボディなどにより、主に機能を重視するユーザーに好評でした」とその強みを分析する一方で、弱みは「エモーショナルな価値を重視するユーザーからは高い機能性に加え、スタイリッシュな外観を求める声も多かったのです」という。
そこで、今回の新型ラフェスタハイウェイスターは、「ユーザーが求める機能面とエモーショナル面の両面のニーズを満たした高い競争力を持つモデルとなっているのです」と自信を見せる。マツダからのOEM供給モデルであるものの、そのデザインについては、「ハイウェイスターの特徴である水平基調のグリルに加え、ダイナミックなボディサイドラインなどを採用し、日産らしいスポーティで存在感のあるデザインとして仕上げています」と差別化が出来ていることを強調する。
「このラフェスタハイウェイスターが投入される乗用車タイプのMクラスミニバン市場は、安定して年間20万台の販売が維持されている市場です。その中でもスライドドアを持つクルマの販売比率は年々高まっており、現在は約6割となっています」と片桐氏はこの市場を分析。
「ラフェスタハイウェイスターを導入することで、ラフェスタ、『セレナ』、『エルグランド』と日産のミニバンのラインナップは価格の面でも機能の面でも性能の面でもより強化されミニバンを志向するユーザーの様々な要望にきめ細かく答えることが可能となりました」と語った。