トヨタ米国販売、震災の影響で27.9%減…5月実績

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レクサス CT200h(北米仕様)
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米国トヨタ販売は6月1日、5月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は10万8387台。前年同月比は27.9%減(季節調整済み)となり、3か月連続で前年実績を下回った。

トヨタブランドの乗用車系では、ベストセラー乗用車の『カムリ』が前年同月比30.4%増の1万8830台と、2か月ぶりのマイナス。『カローラ』も31.7%減の1万6985台と、3か月連続のマイナスだ。モデル末期の『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)も、56.4%減の1690台と落ち込む。

『プリウス』は前年同月比47.4%減の6924台と、2か月連続のマイナス。10年3月半ばにマイナーチェンジを受けた『アバロン』も、24.4%減の2113台と3か月連続で前年実績を割り込んだ。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年10月末に新型を投入した『4ランナー』が前年同月比17.4%減の3232台と、2か月連続のマイナス。大型ミニバンの『シエナ』も、12.5%減の8618台とマイナスに転じた。

また主力の『RAV4』は、前年同月比28.7%減の8624台と、2か月ぶりに減少。大型トラックの『タンドラ』は4307台にとどまり、前年同月比は45%減と3か月連続で前年実績を下回った。

レクサスブランドの乗用車系では、主力セダンの『ES』が前年同月比49.2%減の2400台と、3か月連続のマイナス。『IS』も、42.8%減の1715台と3か月連続の減少だ。09年10月末にマイナーチェンジした『LS』も、32.9%減の585台にとどまった。そんな中、新型ハイブリッドコンパクトの『CT200h』が、454台を登録しているのが目を引く。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、前年同月比51.3%減の635台と、2か月ぶりに減少。『RX』も30.5%減の5847台と、6か月ぶりのマイナスを喫した。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比32.1%減の1178台と、3か月ぶりに減少。『xD』(日本名:『イスト』)は1.1%増の854台と4か月連続のプラスとなった。北米専用クーペの『tC』は、119%増の2664台と好調が持続する。

米国トヨタ販売のボブ・カーター副社長は、「予想していた通り、減産の影響で5月販売は厳しい結果となった。しかし関係者の努力によって、予定よりも早く本来の生産ペースに戻せそうだ」とコメントしている。

《森脇稔》

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